江戸駄菓子まんねん堂の「型抜きラムネ」です。
型抜きラムネは現在では貴重なラムネです。
まぼろしの型抜きラムネとパッケージには書かれています。
昔は当てものラムネでもらえました
子供の頃には当てもののラムネがありました。
当てものというのはくじ付きの菓子ですね。
当てものには「連続当て」と「大当て」がありました。
「連続当て」は当りが出たらもう一個もらえるというくじ付き菓子です。これは少数ですが今でも残っていますね。
「大当て」は一等~五等とかが当たるとそれに応じて豪華な菓子がもらえました。このタイプはもう残っていませんね。
大当ては対面販売が必要ですので、駄菓子屋が減ってしまった今では販売が難しいということで製造されなくなりました。
スーパーマーケットのお菓子売り場やショッピングモールに入っている大規模な駄菓子屋では対応ができないですね。
ラムネの大当てでは当りが出ると型抜きラムネがもらえました。
順位に応じて大きさが異なり、一等はとても大きなラムネでした。
まんねん堂のラムネは大当ての景品でもらえた型抜きラムネとそっくりなんですよね。
それもそのはずで、当時の型抜きラムネを作っていた型から製造されているんですよね。
味も当時の味にそっくりです。
そんなラムネが今でも食べられることに感激しました。
型抜きラムネの製造はここだけです
型抜きラムネは浅草の本多製菓が1940年代から60年代頃まで製造していました。
本多製菓は質の高いラムネを製造していて、ピースラムネで有名でした。
その本多製菓がラムネの製造をやめた後はしばらく型抜きラムネが途絶えたのですが、まんねん堂が木型を譲り受けて復刻しました。
型抜きラムネを製造しているのは現在はまんねん堂だけですね。
まんねん堂のホームページによると通販でも購入できます。
型は色々ありますね。
昔は月光仮面とかもありました。花の型もあったと思います。
今回手に入ったのは、亀、うさぎ、ピストル、自動車、汽車ですね。
他にも力士や一つ目小僧などもあります。
幅は7cm、高さは5cm、厚さは0.7cmぐらいです。
かなり大きいラムネですね。
これより大きいラムネと言えば、今はビッグベアーズラムネぐらいでしょうか?
十分大きいですが、昔の当てものの一等でもらえたのはもっと大きかったような気がします。
子供だったから大きく見えたのかもしれませんね。
ピースラムネ系の味です
スッとした清涼感ではなくて、ほんのり甘酸っぱい味ですね。
これは粉砂糖と酒石酸を使って作っているためです。
ブドウ糖とクエン酸を使用すると清涼感が出ます。
味はまんねん堂が製造している手巻きラムネと同じですね。
こちらのほうがしっかり固められています。
口に入れてもすぐに溶けないのでゆっくり味わえますね。
手巻きラムネのようにスッっと溶けていくのも捨てがたいですが、こちらも良いですね。
とても繊細です
製造には職人の技術と手間が必要ですね。
さらにとても繊細で簡単に割れてしまいます。輸送するのも大変ですね。
誤って机から落としてしまったらあっさりと割れてしまいました。
汽車の右側にひびが見えると思います。
工芸品みたいなラムネですね。
ラムネ情報
名称 | 菓子 |
原材料名 | 砂糖、澱粉、酒石酸、 蜂蜜、重曹、香料 |
製造者 | (株)萬年堂 MA 東京都台東区下谷2-18-9 |
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